人の命に関わる仕事をしている看護師にとって、新人教育は責任重大です。教育を受けて一人で働けるようになれば、多くの人がいずれ後輩教育を担当することになります。

勤続年数で三年目前後になると、後輩教育を担当することになりやすく、初めての経験の場合にはどうすべきかで悩んでしまうこともあるでしょう。

基礎として念頭に置いておくと良いのが、「褒めて伸ばす」という方針を徹底して貫き通す必要性が高まっていることです。一昔前には失敗に対して十分に指摘を行い、叱責を繰り返すことでミスをしない看護師を育て上げるのが重要と考える現場が大半を占めていました。現在でもなおその方針で教育を行っている場合もないわけではありません。

しかし、現代では叱責によって実力を伸ばしてくれる人が減っている状況があり、むしろそれを苦にして辞職してしまうことがよくあります。後輩教育をして辞められてしまうと自分が辛い思いをすることになるのは明らかでしょう。

そのため、後輩教育を任されたときにはいかにして褒めるかを考えるのが重要になっています。失敗は次に成功すれば良いとなだめるという方針を持つと教育上で大きな失敗になることはあまりありません。

できるだけ成功しやすいようにアドバイスを与えて、うまくいったら一緒に喜ぶという姿勢を持つと後輩が育ちやすくなるでしょう。このことは現代的な教育方法として覚えておかなければならない点であり、自分の立場を守るためにも欠かせない教育の方法になってきています。

ただ、実際に褒めて伸ばす教育で進めていたとしても、習得の速度は人それぞれなので、うまくいかず悩む人もいるかと思います。そうした状況を一人で抱えていると、ストレスを溜め込んでしまいつい当たってしまったり、自分が潰れてしまったりしてしまいがちなので、できるだけ周囲の人に相談するようにしましょう。また、こちらの関連サイトにも看護教育のノウハウが書かれているので、ぜひ参照してみてください。